2012年11月17日

ピンクのポンポン★35(33−3)

※今回、登場人物の服装等を細かく書いていますが、実際に会場でお見かけしたのではありません。イメージして貰いやすいように書きました。
 今回はドロドロではありません。三者三様の考え方。
 演舞場でファミリーバーションをやって欲しくない理由を明記しました。加えて、エスカレーターが1F〜2Fしかないので、子供を舞台に上げるのは危険です。(他の演目の時に)事故も起きているので、備え付けのアンケート用紙でエスカレーターの設置要望は出しましたが、まだ設置されていません。子供も遊びも両方という気持ちは分かるけれど、ご飯食べている隣で色々とされたら、どう思いますか? 退屈して帰りたい!とゴネても席は立たない、せいぜい子供を叱る程度。
 託児室を設けて、子供は観劇でも託児室でも好きな方を選べるようにして欲しい。チケット代の安いA席に親子連れが集中しそうで、本当にもう止めて欲しいです。そこまで自分優先の人が親になることが、私には理解できないのも事実。子供に恵まれない人達も居るのに……
 そういう人達が自虐行為となるファミリーバージョンに来るとも思えないけど、気になって来られている方もいらっしゃるとは思うので。その辺り、考えてないだろうな〜。いつも子供好きをアピールしているくらいだから。
 以前、屋外イベントで、客席で一番若い人と一番年長の人は誰か?を始めた人が居たけれど、3年目で終了。生後3週間の子供や、屋外がキツい身内を連れて来る人が現れたから。ちなみに席が近かったので、笑顔で質問をしてみたら、その日のための計画出産だと笑顔でお返事頂きました。


自身の幸せに自覚のない新米ママ

 今日は友達と三人でコンサート。一人は子供嫌いで独身主義。もう一人も独身だけど、出会いがあれば明日にでも結婚したいと思っているタイプ。子供好きもあって、子供が生まれてからは、週末の午後、時々遊びに来ては、子供をあやしつつ、私の話相手をしてくれる。
 二人とは大学一年の時のルームメイトで、性格はバラバラなのに、何故か仲が良くて、大学2年から5年間もルームシェアしていた。解消理由は、私の結婚が決まったことだった。
 妊娠後、3人で集まる機会も減ったれど、子供を生まれてから、昼間短時間だけ、夫に子供を押し付けて、食事やお茶に出かけたことがある。
 元々は、私が中学時代から大ファンだった。でもコンサートへ一人で出かけることが不安で、子ども好きの方の友達について来て貰ったら、彼女も恋に落ちてしまった。そして、三人で大河ドラマも一緒に観ていたにも拘らず、特に興味を持っていなかった独身主義の友達はお芝居に誘ったら、最後に恋に落ちた。

 子供の面倒を見るために仕事は休めないという夫のせいで、昨日から実家の母に来て貰い、今日、明日と留守番を頼むことになった。夫は不機嫌、実家の両親からは電話口で文句を並べられた。
 生後二ヶ月の子供を外へ長時間連れ歩くのは難しい。それに妊娠してから、ミルクやおむつ替えが可能な劇場やコンサート会場が少ないという現実に気付かされると同時に、多目的トイレも存在しなければ、ヘビーベッドのあるトイレも無い劇場では、皆さん、どうやってオムツ替えをするのだろろう?と考えてしまった。幕間にスタッフの人が車椅子の人達に声を掛ける姿を観たことはあっても、まだ一人では歩けない赤ちゃんを連れた人達に声を掛ける姿を観たこともなければ、そういう女性達がスタッフに声を掛ける姿も見たことが無かった。
 授乳室もベビーベッドも無いのに子供を連れ歩くのは難しい。誰かが付き添いでついて来てくれるのならともかく、そうでなければ、難しかった。

 周囲を不機嫌にしたり、迷惑を掛けてでも、今日の外出を諦めることはできなかった。欲張りと言われても何も言い返せないけれど、寝不足しているのに、一日中、子供の世話と家事だけをこなしていると、
 「私って、何なのだろう?」と思ってしまう。TVドラマを観る時間があれば眠りたいと思うくらいに心も身体も疲れていた。ママ友も出来たけれど、話していても、そんなには楽しいとは思えない。おまけにベビーカーを押し乍らの買い物は、想像以上に大変で、平日の食料品の買い物はどうしても必要な時だけ、子供が眠っている間に行くようにしている。早く産休から復帰したいけれど、保育園の問題もあったし、これから本格的に離乳食が始まることを考えると、子供に恵まれたと言うのに、気が重いことばかりだった。それに、既に二人目や三人目を産んだママ友や会社の先輩さん達からは、ハイハイやつたい歩きが始まると、目が離せない上に、ゆっくりと御飯も食べられなくなるという話まで聞かされた。おまけに皆が口を揃えて、
 「夫はあてにできないのよね」という意見が一致していた。なので、どうやって育児や家事をこなしてきたのか?を訊いてみたけれど、回答が一致していた。
 「疲れすぎていて、よく憶えていないのよ。とにかく乗り切るしかなかったもの」
 更に一致した意見が、
 「二人目は育児への“慣れ”ができているから、一人目よりは楽よ」だった。新米ママの私から見ると、先輩ママ達、皆が“スーパーマザー”なのに……
 夫に子供を押し付けて、既に何度か出かけたことがあるという話をしたら、夫が優しくて、理解あるタイプという意見まで出た。
 世間にはいろんな意見があるものだなぁと思った。食洗機で乾燥まで終わっているのに、食器棚へ戻すことも手伝ってくれない夫は、私にとっては今や苛々の対象でもあったし、子供のお風呂も週末しか入れてくれなかった。
 そんなこんなで、子供は可愛いけれど、生後二ヶ月過ぎなのに、母親や妻としての私はストレスがひどくて、母に実家から出てきて貰ったのだった。お台場のホテルでランチをしていた時は、生き返ったような気持ちだった。念入りなお化粧も久しぶりなら、ドライヤーで髪をセットして出かけたのは、子供が生まれてから初めてのことだった。
 途中、母から、
 「子供を置いて出かけておきながら、様子伺いの連絡も入れないなんて、どういうつもり!」と、お叱りの連絡が入ったけれど、公衆電話ではなく、携帯電話の時代なので、何かあれば連絡が入る程度にしか考えていない。なので、母の携帯からの着信を見た時は、何があったのだろう?と、不安になったけれど、単なるグチだと分かり、ホッとした。
 コンサート会場に入り、席に着き、鞄からピンクのポンポンを取り出しながら、
 「今夜も明日も、ちゃんとコンサートを楽しまなきゃ!」と、心の中で思った。心と身体の元気を充電して、明後日からはちゃんと笑っている妻、そして母親でありたい。
 実家の母が来ることで外出を認めてくれた夫、子守りに来てくれた母、文句を言いつつも母を東京へ出してくれた父の三人に、『ありがとう』を明後日、ちゃんと言わなきゃね!と、ずっと思っている。

mokkon at 22:00│Comments(0) 妄想小説 

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